ちょっと変わった仲の18世紀プロイセンの王様と王妃様の文通を、海藻(kaisou-ja)様と訳してみました(⌒▽⌒)
残念ながら、私はたまたま18世紀の王妃様を調べていた時に書簡が公開されているのを見つけたもので、フランス語はおろか、18世紀プロイセンに造詣がありません。豆腐メンタルでもありますので間違いがあれば優しくご教授ください。
*メモ*
夫である人:フリードリヒ二世(大王)。プロイセン王太子→国王。オーストリア継承戦争、七年戦争を勝ち抜いた軍事史上稀に見る天才であり、芸術・哲学に造詣が深い。即位してからは妻と別居するが、王太子時代は妻と同居している。別に妻が嫌いとかそういうわけではないらしいが、妻に塩対応になりがち。どうやら繊細で気難しい性格らしい。
妻である人:エリーザベト・クリスティーネ。プロイセン王太子妃→王妃。実家がオーストリアのマリア・テレジアの外戚かつロシア皇帝の外戚の、いいところのお嬢様。お金持ち。夏は夫から送られたシェーンハウゼン宮殿に住まうことになった。夫に常に砂糖対応。稀に夫からの塩対応にキレることも。どうやら温厚で人付き合いの上手な性格らしい。
フリードリヒ・ヴィルヘルム1世:プロイセン王。フリードリヒ二世の父。息子とは複雑な関係である。1730年5月に死去するので、話題はもっぱらこのお方の病気のこと。父が死ねば国王に即位しなければならないので、王太子殿下は非常に苦しむ。
ブラウンシュヴァイク=ヴォルフェンビュッテル公カール1世:エリーザベトの兄。妻がフリードリヒ二世の妹。つまるところ二重結婚(さらにフリードリヒとエリーザベトの弟妹がまた結婚し三重結婚になる)。プロイセンに妹をやりつつ、神聖ローマ皇后エリーザベトの甥、マリア・テレジアの従兄であることから、オーストリアとも繋がりのあるお方。兵と金を多量に持っており、兵が欲しいフリードリヒ二世と激しいやり取りをしている模様。
ブランデンブルク=バイロイト辺境伯夫人ヴィルヘルミーネ:フリードリヒ二世の最愛の姉。ヴィルヘルミーネを前にするとフリードリヒ二世はマジもんのシスコンぶりを発揮するらしい(一説には銀河英雄伝説のラインハルトと銀魂の志村新八と封神演義の燃燈道人と聖闘士星矢の魚座のアモールを足して四で割ってないレベルらしい)。どんだけやねん。姉が体調不良のようで、フリードリヒ二世はバイロイトへ行くことに。エリーザベトにおみやげとして扇子を渡すようフリードリヒにお使いを頼む。姉という生き物は弟が王に即位していようとパシリに使うのだ。
(ただ、不思議なことに1740年夏にベルリンに立ち寄っていたそうなのに、夫婦の手紙には一切そのことについて言及がない。夏にはエリーザベトはシェーンハウゼン宮殿で過ごしており、フリードリヒは王妃に一言くらい告げても良さそうなものだが……)
- 1739年
- 11. A LA MÊME.(王太子妃へ)
- 12. A LA MÊME.
- 1740年
- 13. A LA MEME.
- 14. A LA MÊME.
- 15. A LA REINE.(王妃へ)
- 16. A LA MÊME.
- 17. A LA MEME.
- 18. A LA MÊME.
- 19. A LA MEME.
- 20. A LA MÊME.
追記から。
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