Don't mistake sugar for salt.

読んだ本や思ったことの記録

日本史

話は伺った!!!!貴殿、困っておるそうだな!いい情報を教えてやろう〜坂井孝一著『承久の乱』③

後鳥羽は高評価だが敗者、実朝は途中で死去し、北条義時は勝者だが性格が悪いという、非常に面白い書き方をしている本書だが、勝者の側で高評価な人物がいる。 神奈川県横須賀市在住の三浦義村さんである(`・ω・´) この本はおそらく三浦義村さんが裏主人公…

話は伺った!!!!貴殿、困っておるそうだな!いい情報を教えてやろう〜坂井孝一著『承久の乱』②

前の記事では後鳥羽のことを非常にわがままボーイのように書いてしまったが、本書ではむしろ非常に高く評価している。文武両道に長けた偉大なる国君であり、国のあるべき姿、自分の帝(王)たる姿勢を常に追い求め続けていた。 後鳥羽は、正統な王とは何か、…

話は伺った!!!!貴殿、困っておるそうだな!いい情報を教えてやろう〜坂井孝一著『承久の乱』①

うっ、と思ったのである。 『執権』であらかた北条義時の人生を家族に説明できるようになった。 先日『執権』を読んで、いかに北条義時が陰険腹黒聡明怜悧かを母に説明したら「小栗旬くん!!似合う!!!!!!!!」と大喜びし、闇落ちした小栗くんが見ら…

もうほんとうに帰りたい③ 細川重男著『執権』

さて、頼朝亡き後の鎌倉武士はボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争やカンボジア内戦のレベルの泥沼で凄惨な抗争をずっと繰り広げていたようだ。 それをえげつない知恵で勝ち上がり、最後の抗争「和田合戦」が終わり、実朝が暗殺されるまで一応6年ほど平和をもた…

もうほんとうに帰りたい② 細川重男著『執権』

歴史の授業を思い出してみると、源平合戦で源頼朝が勝利し、用済みになった源義経を奥州ごと【洗浄音】することで、源平合戦は終りを告げたはずだ。頼朝は征夷大将軍になった。それ以降は若干知識があやふやになってくる しかし、源頼朝は征夷大将軍になって…

ほんとうにもう帰りたい① 細川重男著『執権』

久しぶりの読書メモ〜〜〜。 鎌倉幕府の第8代執権、北条時宗の伝記を読むのが趣味だ。 特に北条時宗が好きというわけではないのだが、何だか北条時宗の伝記を本屋さんや図書館で読んでしまう。ヤバイくらい時宗という人物は学者によって人格が変わる。非常に…